百人一首に詠われた場所、または歌の作者のゆかりの地を、平安時代はじめ頃の地図に載せました。

百人一首は天智天皇の歌で始まり、順徳院の歌で終る飛鳥時代から鎌倉時代はじめまでの約六百年の間に詠われました。その間に都は、飛鳥京、藤原京(新益京)、難波京、大津京、恭仁京、紫香楽宮、長岡京、平安京と遷都されました。地域ごとに百人一首の歌と地図を合わせてご紹介します。

それぞれの百人一首の歌の歌番号、作者、生年没年、作者について、ゆかりの地を説明しています。和歌の解釈については、ごく簡単な説明は書いていますが多くの書籍やネット記事で専門家の方々によって解説されており、サイト運営者の私がそれ以上の解説はできませんので、きちんとした解釈は「百人一首の参考資料」に記載した資料などの書籍や解説サイトをご覧ください。お住まいの地域の図書館の蔵書検索サイトで百人一首の本を探すと、驚くほど沢山の本が見つかることと思います。

この地図の元になっている平安時代の地形を復元した「平安時代の全国図」はこちらをご覧ください。

百人一首の全国地図
百人一首の全国地図

百人一首のゆかりの地について

百人一首のそれぞれの歌の「ゆかりの地」は次のように決めています。
・百人一首には特定の場所の風景や枕詞になっている地名を織り込んだ歌が多くあり、その場所をゆかりの地としています。
・場所が特定できない歌でも詠った場所がわかる場合は、その場所をゆかりの地としています。例えば歌合 (歌会) 、自宅などです。
・歌の対象の場所も歌を詠った場所も特定できない歌も多く、その場合は歌の作者の住まい、山荘、勤めていた場所(国府、神社)、作者を祀った神社、作者の歌碑がある場所などを作者にゆかりがある地として選んでいます。

各地方の百人一首と地図

百人一首の歌と作者、ゆかりの地と、その地図を各地方別にご紹介しています。
下記のリンクをクリックしてご覧ください。(順次掲載しています)

飛鳥時代から平安時代はじめまでの都の周辺の地図を「飛鳥、奈良、京の都の周辺地図」に掲載しています。

出典、参考資料

  • 地形図の出典: 
    国土地理院タイル 「色別標高図」を編集(海岸線、河川などを平安時代の地形に修正、海域部は単色で彩色修正)
    https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html
  • 平安時代の日本の地形、地図を復元するための参考資料
    「平安時代の全国図」のページの「参考資料」にまとめています。
  • 平安京の地図の出典
    • 平安京跡データベース 
      京都市平安京創生館にて展示されている「平安京復元模型」の活用で作成されたオープンデータ基盤
      制作:立命館大学アート・リサーチセンター/立命館大学歴史都市防災研究所 
      https://heiankyoexcavationdb-rstgis.hub.arcgis.com/
  • 百人一首の参考資料
    • 図説 地図と由来でよくわかる! 百人一首
      監修:吉海直人
      編集:株式会社プライム涌光
      発行:青春出版社
      ISBN: 978-441304297-0
    • 一冊でわかる百人一首 ~ビジュアルでわかる美しい和歌の世界~
      監修:吉海直人
      発行:成美堂出版
      ISBN:978-441504234-3
    • 百人一首 編纂がひらく小宇宙
      著者:田渕句美子
      発行:岩波書店
      ISBN:978-400432006-7
    • 日本史百人一首
      著者:渡部 昇一
      発行: 育鵬社
      ISBN:978-4594057862
    • 嵯峨嵐山文華館 ホームページ「百人一首」
      https://www.samac.jp/collection/
    • 「百人一首の風景」ホームページ
      https://hyakunin.stardust31.com/index.html
    • 長岡京 小倉山荘 公式ブランドサイト「ちょっと差がつく『百人一首講座』
      https://ogurasansou.jp.net/columns_category/hyakunin/
  • 和歌の関連資料
    • 「和歌所」の鎌倉時代
      著者:小川剛生
      発行:NHK出版
  • Japan Knowledge (辞書、辞典検索サイト)
    百人一首の歌の作者、歌の場所についての資料
    https://japanknowledge.com/
    主に参照した辞書、辞典は以下
    • 国史大辞典
      発行: 吉川弘文館
    • 日本史歴史体系
      発行: 平凡社
    • 古事類苑
      発行: 国際日本文化研究センター「古事類苑ページ検索システム」
    • 日本大百科全書(ニッポニカ)
      発行: 小学館
    • 改訂新版 世界大百科事典
      発行: 平凡社
    • 日本人名大辞典
      発行: 講談社