「タイル地図」は、Web上で表示するのに便利な、Google Map, 地理院タイル, OpenStreetMap, Mapquest, Mapion, Yahoo!地図などで使われている世界をタイルに分割するGoogleが開発した地図表現形式です。拡張子PNG 等の画像地図を、Webブラザー上で簡単に表示できます。
タイル形式
256 x 256 ピクセルの正方形を1個のタイルとして、タイルを縦横に並べて表示します。タイル座標がX(東西), Y(南北)に振られています。
世界を1枚のタイルで表したものがズームレベル0です。
以下の図はズームレベル2の縦4個のタイル、横4個のタイルで表した世界地図です(上下は切れています)。緯度経度の緯度0はイギリス・グリニッジ天文台ですが、タイル座標のX座標0がアメリカなのは、Googleが作ったものだからなのでしょう。
この図法は、「Webメルカトル図法」と呼ばれメルカトル図法に基づいています。北極近くと南極近くが極端に歪んでいるのがわかります。Google Mapは人口が非常に少ない北極近くと南極近く表示せず、北緯85°~南緯85°だけを表示するという割り切りがされています。
以下は日本地図をズームレベル5~14まで拡大したタイルです。この出典は国土地理院の「地理院タイル」で、地理院タイルはズームレベル18まであります。
タイル座標は、ズームレベルを+1 すると座標値が2倍になるシンプルな座標です。「 Zoom Level /X座標/Y座標 」でタイルの座標を表現します。 ZXY または XYZと呼ばれます。
ピクセル座標
256x256ピクセルの 1個のタイルの中での座標は、下図のように、タイルの左上の角が(0,0)、右下が(255,255)です。
ピクセル座標とは、タイルの座標と1個のタイルの中での座標を1つの値で表した(X,Y)の座標で、ズームレベルと共に位置を指定します。。
- ズームレベル
- ピクセル座標のX座標の値 = (タイルのX座標 × 256) + 1個のタイルの中のX座標
- ピクセル座標のY座標の値 = (タイルのY座標 × 256) + 1個のタイルの中のY座標
地図タイル・データソース
タイル座標を指定してその範囲の地図画像を拡張子PNG 形式の地図を、Webブラザー上で簡単に表示できます。Google Map等の標準的なタイル座標形式です。
Google Map (タイル)
Google Map (タイル)
Google Mapが使用している地図画像の形式です。以下のタイル座標で地図画像を表示できます。
https://mt1.google.com/vt/lyrs=m&x={x}&y={y}&z={z}
例: 東京の汐留、旧浜離宮庭園付近の地図
https://mt1.google.com/vt/lyrs=m&x=29105&y=12905&z=15
地理院地図 (標準地図、淡色地図) (Web表示用・タイル)
利用条件は必ずご確認ください。ちなみに、国土交通省のProject Plateuの3DモデルデータはCity GML形式(XML)で、これとは別の形式です。
●電子地図(タイル) 標準地図
標準地図Zoom Level 12~14, 15~17, 18
URL:https://cyberjapandata.gsi.go.jp/xyz/std/{z}/{x}/{y}.png
●電子地図(タイル) 淡色地図
Zoom Level 12~14, 15~17, 18
URL:https://cyberjapandata.gsi.go.jp/xyz/pale/{z}/{x}/{y}.png
●地理院タイル座標確認ページ
地図のタイル座標を知りたい場合に便利です。
URL: https://maps.gsi.go.jp/development/tileCoordCheck.html
以下は「地理院地図」のデータを表示するWeb Viewer「地理院Vector」の表示例です。
東京の地理院タイル(レベル14~16)
以下は地理院タイルのレベル14~16の範囲をまとめたものです。